当会初の児童会員による研究発表が行われる。
『関ヶ原の戦いと徳川家康』
8月4日(土)中区大桟橋の波止場会館において「こども歴史教室」が開催されました。
参加児童21名にご家族並びにその関係者の皆さまを含め50名程が参加しました。2回目の開催となる今年は、東谷慶太君(中学1年)と東瑞喜君(小学4年)の児童会員の研究発表という初めての試みとなりましたが、両君共にその期待に応える素晴らしい研究発表となりました。
最初に発表したのが東君。3年ほど前に手にした本が家康に関するもので、以来その人物像のとりことなり、その研究を行っています。
(写真/左 東瑞喜君 右 東谷慶 太君)
タイトルは「徳川家康 人生の選択肢」。家康の生い立ちから将軍となるまでの人物像を紹介。家康が生まれてから天下人になるまで名前が5回変わったことに着目、その時期と理由を述べるなどユニークな視点を披露しました。
そして家康の子供時代のエピソード、子供同士の石合戦を見ていた家康が人数で劣る側の勝利を予想。戦う集団の立場による心理を推理した家康の洞察力の素晴らしさを紹介。合わせて楽しいクイズを交えるなど児童の皆さんの関心を集めました。
2限目は東谷君、テーマは「関ヶ原の合戦」。東谷君は実際に現地に足を運び、自分の目で検証するといった本格的な研究です。会場には研究の成果をボードや模型で表した作品を展示するなど、その取組みの深さがうかがえるものでした。
クイズ形式による問いかけで、合戦の発端、戦力と戦況の変化、合戦のハイライトとなった事象、そして敗軍の将 石田三成にスポットをあて、その人物像を紹介。最後に徳川が敗者の家族に制裁を加えなかったという合戦の始末に触れて話を終えるといった大変ユニークなものでした。
3限目に本会員による「道の歴史」と題した講演を行い終了しました。
(写真/東谷君の作品)
高齢者が主体となる横歴にとって、学童の皆さんとの交流は大変貴重な機会となりました。36年の横歴にとってささやかな一歩かもしれませんが、参加された児童の皆さんが数十年後の当会を支えてくれる人材となっていただけることを願っています。
(レポート/常任理事 高尾 隆)