★4月例会開催
★春の例会案内
★今後の主な活動スケジュール
満開の桜が散り、水辺には花筏が浮かんでいます。
4月7日日曜日は気温20℃を超え日差しを浴びると汗ばむほどの陽気です。開港記念会館近くの横浜公園はベイスターズのホームゲーム開催と重なり朝から大勢の人出でした。
4月例会は99名の参加。(会員93名、新入会員2名、ゲスト4名)
5月からは新元号となるため平成最後の例会となりました。
開催のあいさつ 木村高久会長
先月3月26日針副会長が亡くなられました。素晴らしい人柄で人望も厚く、長年当会発展のために尽くされてこられました。心よりご冥福を申し上げます。
4月1日に新元号が発表されました。新しい時代が平和な時代へと続いていくように、新たな気持ちで臨んで行きたいと思います。
先月18日文科省より文化審議会の答申が出され、3件の美術工芸品が国宝、41件が重要文化財に指定されることになりました。絵画の部で奈良県明日香村のキトラ古墳の極彩色壁画が国宝に、唐招提寺の木造薬師如来立像なども国宝に指定されています。身近な所では江の島の木造弁才天坐像が重要文化財に加わります。目にするチャンスもあると思います。大変喜ばしいことだと思います。今月21日に春の歴史散歩があります。多くの皆さんのご参加を期待しています。
【新着情報】特集「2019年新指定国宝・重要文化財」展
4月16日から東京国立博物館(東京上野)で公開されます。木村会長がお話になった新国宝唐招提寺の一本彫「薬師如来立像」などが展示されます。文化財の意義を伝える貴重な機会になります。(写真)江の島の木造弁才天坐像
●4月の新入会員
山本 奈歩さん/創心さん(子供会員)
藤本 巳子男さん
小林 道子さん
◎4月の例会発表。
近藤 政次さん 演題「日記を読む・そして○○をかく」
高野 賢彦さん 演題「武田信玄の死因と卒去地を探る」
高尾 隆さん 演題「富士講中興の祖―食行身禄について」
◎発表の講評 竹村紘一 副会長
「日記を読む・そして○○をかく」評
「樋口一葉日記」。一葉と交流のあった澁谷三郎(一時婚約者であったとも言われ、後に新潟県知事や山梨県知事を務める)について一葉はあまり快く思っていなかったことや25歳の若さで亡くなった波乱の人生を知り、改めて一葉を学んでみたいと思いました。「梅若実日記(嘉永2年~明治41年)」は幕末・明治維新期の能楽師・初代梅若実が残した六十年間の全7巻に及ぶ膨大な日記ですが、維新の波の中で衰退する能楽を観世宗家との関係を上手く保ちながら能楽復興に努めた人物に興味がわきました。「宣教師ニコライの全日記」に続き「倉富勇三郎日記」ですが、貴族院議員や枢密院議長を務めた人物の膨大な量の記録ともいうべき日記で、山県有朋や牧野伸顕、柳原白蓮、九条武子といった錚々たる政治家、著名人が出てきます。なかなか面白そうで一度勉強しなければいかんかなと思わされました。
「武田信玄の死因と卒去地を探る」評
信玄の人となりはどうであったか?死因はなんであったか?というお話ですが、高野さんは「信玄は繊細で神経質で、悪く言えば優柔不断であった」と評されました。信玄自身皇女三条夫人を娶ったということもあり、ケアしなければならない思いもあったと見られます。その嫡男義信は評判の良い人物でしたが、信玄と合戦の作戦等で意見が分かれ溝も生まれたと言われています。最後跡目は勝頼を頼むしかなかったわけです。守護大名でありながら勝頼に名前をもらうために将軍義昭の顔色をうかがうというような気の細かな性格が見られます。死因は高野さんが言うようにストレスであったというのもうなずけます。卒去地は諸説ある中、信州根羽村横畑集落辺りとの説も現地へ実際に出向かれ調べ上げるといった説得力のあるお話でした。
「富士講中興の祖―食行身禄について」評
食行身禄という名前は耳にしていましたが、非常にいい話でした。修験者の厳しい修練を江戸の庶民が体験できるようなものしたということが富士講発展の要因であったことを知りました。食行は即身成仏というような命をかけて富士山に入滅するわけですが、そこには富士講につながるのにいろんな出会いがあったのですね。月行さんに出会い志を深め、田辺十郎右衛門が食行に感化を受け、江戸で教えを広めていったということが理解できました。
*各発表の詳細は講演者のレジュメをご覧ください。なお近藤さんの詳細なレジュメはありません。⇒研究発表のページ
◎今後の主な活動スケジュール
◎来月5月例会(5月4日(日)開港記念会館)の発表者と演目
中村 康男さん 演題「 浮世絵から“歴代市川團十郎の特徴と日本伝統芸能を垣間見る”」
村島 秀次さん 演題「倭の五王と前方後円墳ツアー」
宮下 元さん 演題「 縄文文化の疑問と概要」
*発表の詳細は⇒「横歴 例会のご案内」ページをご覧ください。
●春の歴史散歩 江戸名所図会でひも解く「早稲田の杜から神田上水へ 春の庭園を巡る」」
【散歩のポイント】
集合場所の早稲田は山手線内の中でも一番高い地帯になります。古くは古代の集落があった所とされ、出発点の穴八幡もその横穴であったと考えられます。このポイントから北斜面を神田川へと下るルートで、今も残る武家屋敷などの庭園を巡ります。登りの少ない歩きやすいコースですので、お友達を誘ってふるってご参加ください。
●開催日4月21日(日)*小雨決行
●集合場所 東京メトロ東西線 早稲田駅 出口2を出てファミリーマート前
●集合時間 午前10時50分 出発午前11時
●参加費 1000円(飲み物・ガイド資料代含む)
●昼 食 各自お弁当をご持参ください。飲み物は当会でご用意しています。
●解散場所 東京メトロ有楽町線 江戸川橋 午後4時頃を予定
《散策コース》穴八幡神社―高田馬場跡―水稲荷神社(堀部安兵衛碑・高田富士)―甘泉園(昼食)―姿見橋―肥後細川庭園―関口芭蕉庵―椿山荘庭園―関口大洗堰―江戸川橋解散
*地下鉄構内エレベータの利用は案内チラシに掲載★案内チラシ⇒春散歩案内