[横歴通信7月]例会開催


世田谷区奥沢「九品仏の鷺草」見ごろは7月下旬から8月中旬(鷺草伝説は最下部に掲載)
*6月例会開催の写真はバス旅行の訪問先掛川城御殿の坪庭です。

★7月例会開催
★会報79号投稿のおねがい
★今後の主な活動スケジュール
★会員関連行事のご案内

7月例会は午前中にパソコン教室を開催しました。
今年は例年になく遅い梅雨入りでしたが、7月1日例会日はすっかり雨模様です。この日は午前中からパソコン教室が開催され、会員18名程が「パワーポイント講座」「エクセル講座」を受講、パソコンのスキルアップに努めました。
7月例会は発表者が2名、通常1講義60分の所を70分に延長しての発表となりました。参加者は106名(会員95名、新入会員3名、ゲスト8名) 、ほぼ満席の盛況となりました。
例会の司会進行は上野事務局長

●7月の新入会員。
赤坂正博さん 池田篤雅さん 長田格さん 白藤有三さん

●パソコン教室。
(午前9時30分~11時)
 「パワーポイント講座」講師 高尾 隆
「エクセル講座」講師 熊本修一
*〈講師からの受講者の皆様へ〉パソコンが苦手な方には90分間では覚えきれなかったかもしれません。復習される中で不明な点はお気軽にお問い合わせください。

開催のあいさつ 木村高久会長
梅雨のシーズンに突入しました。湿度が高く、気温の変化が激しいので皆さん体調には十分ご配慮ください。本日パソコン教室を初めて開催しました。今回臨時の開講でしたが、皆さんのご要望があればまた行いたいと思います。
さて7月といえば七夕、今日の話は宇宙のことですが、みなさん「ブラックホール」をご存知でしょうか?アインシュタインの相対世理論に基づいて存在が予言され、ドイツの学者によってその存在が世に示されていましたが、実在は証明されていませんでした。ところが4月11日、日本を含む国際共同研究グループが銀河の中にある巨大なブラックホールの撮影に成功し実際にあることが。証明されました。大変興味深い話で、なんでも歴史をたどっていくと宇宙論になっていくそうです。これからも新しい発見や理論が出てくるのかと思うと大変楽しみです。

◎7月の例会発表。

真野 信治さん 演題「チンギス・カン一族とその系譜」
古谷多聞さん 演題「シベリア出兵・Siberian Intervention」


「チンギス・カン一族とその系譜」評
本日お聞きして『元朝秘史』のわかりにくかった記述が良くわかりました。昔ジョンウェインがテムジン(チンギスカン)を演じた映画「征服者」を観ました。この映画の見どころはテムジンの盟友であったジャムカとの確執でした。ジャムカはやや人望に欠ける点があったが、最後は十三翼の戦いで身分が高い人間ということで血を流さずに処刑されました。しかしテムジンがいなければジャムカがチンギスカン(成吉思汗)になった可能性があると言われています。いわば「項羽と劉邦」のようだなと思います。日本にはテムジン(チンギスカン)の後裔であるフビライが文永・弘安の役でやって来ましたが、発表の冒頭にもあったようにチンギスカン一族につながる子孫が現在1600万人認められるとの学説があったとのことで、大変息の長い人物だなと思います。
本来真野さんは、系図・系譜といったことが研究対象ですが、この発表は実に詳しい内容で博覧強記の方だと、今後の発表を楽しみにしています。

「シベリア出兵・Siberian Intervention」評
前回に引き続き「シベリア出兵」というテーマは教科書にもなかなか出てきません。本日お聞きして当局の姿勢や外交の問題など、その真実というものを日本としては将来にわたって大切にしていかなければならないと思いました。今後ノモンハン事件とかインパール作戦などを取り上げてみたいとのことですが、この3つは似ていると思います。時の政治はどのように対応したかということが隠ぺいされていたことにこの国民は疑いを持つことが少ないですね。体質なのでしょうか。終わってみるとあれが悪かったという議論になります。いずれにしても大変勉強になりました。

◎会報「歴研よこはま」原稿募集

本年11月末日発行の会報79号の原稿募集を行っています。
山本編集長からのお願い
「締め切りまでまだ時間がありますが、8月は夏休みですので投稿のお願いをする機会が次回9月しかありません。休みを利用して執筆に励んでいただければ幸いです。投稿をお待ちしています。」
●特集テーマ原稿 課題は「改元」です。
今年は約200年ぶりとなる生前譲位が実施された記念の年、「改元」にちなんだ原稿を投稿ください。
●一般原稿も募集しています。
原稿締切り日…9月末日
*詳しくは横歴会報「歴研よこはま」のページをご覧ください。

◎今後の予定

注)8月例会はありません。
9月例会 9月2日(月)横浜開港記念会館
発表者と演目
佐藤猛夫さん 演題「私の歩いた五街道(中山道編)」
瀬谷俊二郎さん 演題「江戸を吟味する」
山本修司さん 演題「天誅組主将・中山忠光とその流転の血脈」

*演目の概要は「横歴例会のご案内」をご覧ください。

10月例会 10月6日(日)横浜開港記念会館
発表予定者は鈴木美恵子さん、大岩 泰さん、寺田 隆郎さん

7月21日(日)神奈川歴史研究会例会で当会会員が発表します。
応援参加をお願いします。

演題  継体は応神の「五世の孫」か?  村島秀次さん
演題 『土芥冦讎記』と元禄期の大名    長尾正和さん

会場 藤沢市民会館(会館棟2F) 第2会議室
13時30分~17時00分 (開場:13時00分)
藤沢市鵠沼東8-1 (藤沢駅南口より徒歩約10分)
会費 1,000円(資料代含む)
*詳しくは本ホームページよりリンク神奈川歴史研究会で検索してください。

〔開催予告〕第1回『横歴 はま寄席』開催のおしらせ
当会恒例の「伝統芸能を楽しむ集い」は本年度より、装いも新たに『横歴 はま寄席』として開催することになりました。伝統芸能をより手軽に、より身近に楽しんでいただけるよう企画しました。当会主催の本イベントを通し、市民との交流、会のPRを図っていきます。ふるってご参加ください。
日時:2019年10月12日(土)
場所:横浜鶴見公会堂
時間:1時開場 2時開演
*詳しい案内チラシ、チケット販売は9月例会より行います。

◎会員関連行事のご案内

当会会員寺田隆郎さん(鹿鳴家河童)が出演します。
 ●第10回やかん寄席
日時:2019年8月18日(日)
◆第1部:整理券配布 9:30 開場10:00 開演10:30 (終演13:00予定)
◆第2部:整理券配布13:00 開場13:30 開演14:00 (終演16:30予定)
料金:無料(先着150名 事前予約はなく、すべて自由席です)
会場:川崎市 生活文化会館 てくのかわさき 2F てくのホール

 

 

当会会員中村康男さんがサポートしているチャリティイベント。
青葉区近隣のみなさん足を運んでみませんか。

チャリティコンサート「青葉みんなでつなぐ音楽祭」
青葉区イベント日時:2019年9月14日(土) 入場無料
11時開演(10時半開場)~17時半
会場:フィリアホール(東急田園都市線 青葉台前)

 

 

 

 

 

 

〔世田谷九品仏の鷺草伝説〕
戦国時代。世田谷から衾村、碑文谷郷一帯は、世田谷城主吉良頼康の支配下にあった。
頼康は、奥沢城主大平出羽守の娘常盤姫を側室として迎えた。やがて、常盤は子をみごもったため、頼康はことのほか常盤をいつくしむようになった。
頼康には、常盤のほかに12人の側室がいた。彼女たちは、常盤をねたみ、「常盤様のお子は、殿のお子かどうか疑わしい」と、つげ口する。頼康は否定しつつも、いつしか疑惑を抱きしだいに常盤へも冷たい仕打ちをするようになった。
悲しみに暮れる常盤は、「死んで、身の潔白の証しにしよう」と思いつめた。奥沢城の父にあてて遺書をしたためると、小さいころからかわいがって来た1羽の白鷺の足に結びつけ、奥沢の方角へ放った。白鷺は奥沢城目指してまっしぐらに飛び去った。そのころ近くの村で狩りをしていた頼康は、この白鷺を見つけ射落としてしまった。みると、足に何やら結びつけてある。不審に思って開いてみると、姫から父へ覚悟の自殺を報じた文であった。驚いた頼康は、急ぎ城に帰ったが、時すでに遅く常盤は自害し果てた後であった。傍らには、死産の男の子の姿があった。頼康は、せめてもの償いにふたりの霊を慰めようと、領内の駒留八幡宮に若宮と弁財天を祀った
使命半ばにして倒れた白鷺は、その地に鷺の飛翔する姿の花を咲かせる草になったという。
(東京都目黒区ホームページ「目黒の歴史」より