[10月の発表者]


スタジオジブリ作品「コクリコ坂から」より
1964年の東京オリンピック前の横浜を舞台にした青春アニメ。この映画には当時の懐かしい風景が忠実に取り入れられています。機会があればぜひご覧ください。掲載のシーンは昔の「桜木町駅」です。

氷川丸の側を歩く主人公

横浜球場近く首都高入口辺り市電花園橋で主人公を見送るシーン

 

発表者のみなさんにお話のポイントをお聞きしました

大瀬 克博さん 演題『 義和団事件の英雄・会津人柴五郎の生涯 』
先輩が私に伝えたかったことは何だったのか?
私が以前勤めていた会社の社長が折に触れ、語ってくれたのが会津出身の軍人柴五郎でした。今回はその社長が亡くなり10年が経ち、改めて柴五郎のことを深く知りたいと思ったことがきっかけです。
彼の人なりは例会でお話しますが、根底にあるモノは日本人が失いかけている「武士道精神」です。これを文字通りの武士の生き様と捉えるのではなく、その本質は義和団事件において西洋の軍人たちが称賛した勇気と人間的な素晴らしさだったのです。
私の郷里、熊本人吉はこの夏豪雨による甚大な被害に受けました。柴五郎も戊辰戦争で会津から下北へ落ち延び、辛い暮らしを強いられながら耐えた家柄なのですね。私の親族はもう一度頑張ると言っています。日本人ですね。
◆過去の発表テーマ
「救国の功臣・海軍少将高木惣吉」(2016.3)
「肥後の猛婦・矢島楫子 女子学院初代院長」(2017.6)
「晩年の宮本武蔵と細川忠利」(2018.2)
「日本最大の大名家・九州相良藩」(2019.3)

高野 賢彦さん 演題『 大王(おおきみ)を支えてきた大伴氏の最期 』
珈琲の香りに包まれ構想を練る至福のひととき
コロナ禍によりすっかり友達との集まりや遠出が無くなってしまい、楽しみは散歩がてらに外出して立ち寄る喫茶店です。持参した本を一冊、珈琲を楽しみながら読むのが日課になっています。今回の発表は古代史には欠かせない大伴氏の話です。多くの人が歌人としての認識を持っているのでしょうが、時代を動かした政治家です。
この大伴氏がなぜ表舞台から姿を消したのか?これを追い落とした藤原氏が国政を凌駕していったのかを発表します。なお暮れに発刊される会報には、諸葛孔明についての研究を載せています。お読みいただければ幸いです。
◆過去の発表テーマ
「土屋宗遠と土屋昌次」(2012.5)
「足利政権樹立の立役者・高師直」(2013.10)
「今川義元の鎖国形成と生母寿桂尼・軍師太原雪斎」(2014.7)
「武田信玄の死因と卒去地を探る」(2019.4)

清水 漠さん 演題『 赤備え 虎昌・昌景 & 直政・幸村 』
コロナ禍がもたらした嬉しい悲鳴
近所に住む息子家族がやって来た時、ふと「コロナで飲み会もほとんどなく、出かけることも少ないので、お金が余ってしまうよ」漏らしてしまいました。するとその孫娘が「じいじ、本買ってほしい」というので、即座に「いいよ~♥」と本屋さんへ向かいました。
どんな本買うのかな…。「はい、これお願い」ギョ!なんとしっかりした本が4冊。「じいじ、ありがとう」「どういたしまして、また今度ね」そうだ飲み代に消えるよりどれだけ良いか。

今回の発表は「武具の赤備え」です。皆さんよく御存じの有名な武士団は果たしてどこまで赤備えに身を固めていたのか?その赤は何からつくられたのか?などもお話出来たらいいなと考えています。
◆過去の発表テーマ
「保科正之の生涯」(2010.10)
「明暦の大火(振袖火事)と保科正之」(2011.10)
「戦国時代の姫たち~武田信玄・5人の姫たちの人生」(2012.7)
「会津藩・名将田中玄宰の藩政改革」(2013.7)
「会津松平家の祖 保科正之をめぐる女性たち」(2014.3)
「山本勘助の謎―非実在説・生誕地・墓碑」(2015.3)
「頼朝と薩摩・島津家当主(32・25・初代)を結ぶ糸(2016.3)
「国号日本国の誕生を考える」(2017.4)
「甲斐・武田氏親族〈穴山氏の興亡〉」(2018.3)
「戦国武田氏三代目・武田勝頼―その生涯・器量 そして勝頼伝説」(2019.3)