[横歴通信10月例会開催]


10月5日(土)例会の参加者は81名でした。(会員70名、新入会1名、ゲスト10名)二次会も相変わらず盛況のようです。
やっと涼しくなってまいりましたが、雨降りの影響か会員の参加が今少し伸びなかったようです。

新入会員

中山あゆ子さん
京都旅行がきっかけで歴史が好きになりました、いろいろ教えてください。
 

 

 

 
岩田かえでさん
先月入会しました。神奈川歴史研究会に入っています。横浜市開港記念会館でボランティアをしています。歴史への興味は帆船日本丸の博物館のボランティアをして歴史の面白さを教えてもらいました。
 

 

 

 

  熊本会長

なか区民活動センター祭りが11月10日(日)に開催されます。私どももなか区民活動センターの登録団体という関係で横歴の紹介をさせていただきます。場所はここ横浜市開港記念会館の2階6号室で歴史関連の団体が集まって各ブースで活動の紹介をします。来月の例会で案内を配布しますので是非皆さん足を運んでください。
町田駅近くに泰巖(たいがん)歴史美術館があります。ここでは織田信長についての様々な展示をしています。安土城天守もあります。知らない方も多いかと思いますが信長に興味のある方は一見の価値があると思います。
 


森 彩子さん・・・演題「横浜外国人居留地 ~横浜居留地覚書と外人墓地~」
*横浜外国人居留地について、「居留地覚書」をたどることによって、詳しく説明された。居留地覚書の中身を見るのは初めてだ。いきなり具体的な内容を細かく決めていることに驚く。外国人たちの要望をほとんど受け入れたということなのだろうか。
興味深い点はいくつもあるが、なかでも、著名外国人の住まいを地図上で特定させたことだ。ヘボンの住居址は知られているが、他の人は不明だった。その手法の詳細を明らかにしてほしいものだ。
*お話興味深く聞かせて頂きました。居留地と言えばその敷地内の異国情緒の華やかさや豊かさについ関心が向かいますが、覚書に基づいて屠牛場、墓地、競馬場、遊歩道等の周辺施設にまで幅広く整備する必要があったとのこと。交渉では異文化の外国人を相手にかなり難航を極めたのではないでしょうか。日本側としては、屠牛場と言われてもどんな施設なのか見当がつかないでしょうし、散策の遊歩道は幕末期安全面に相当気を使ったものと思われます。一方、欧米側としては、長期の滞在で食習慣や生活の安らぎは譲れないとして強く要求してきたものと思われます。なお、これら整備の対象は先行した中国での租界並みと理解して良いものでしょうか。
一旗揚げようと居留地に集まった内外の商人。熱気が充満する中で、需給のマッチングのプロセスでは悲喜こもごものドラマを生んだのではないでしょうか。輸出の花形となった生糸はその後75年間の長きにわたりトップを占めたと聞きました。その記録は、大谷選手の記録と並んで今後長く破られることはないでしょう。
 

中村康男さん・・・演題「画狂老人卍北斎の凄さと執念」
*北斎が世界の芸術家に影響を与えた理由を探られた。浮世絵が世界に影響を与えたこと自体は知っていたが、中でも北斎が一番であったとは知らなかった。その要因の一つに、「神奈川沖裏」の構成が黄金比によっていることを説明された。うなづける話だ。また北斎の「70歳までの仕事は一人前ではない。73歳でやっと一人前になる」は、すごい話だ。我々高齢者、皆、頑張る気力が湧いてくる。
*私はこの分野に不案内なものですが、北斎等の浮世絵が当時欧州で高く評価されたことは意義深く思います。ジャポニズムは浮世絵が牽引したとのことですが、浮世絵以外の芸術品でも海外で高く評価されたものはなかったのでしょうか。また、ジャポニズムの波はその後にまた欧米に押し寄せたことはなかったのでしょうか。いずれにしても、「70歳までの仕事は一人前ではない。73歳でやっと一人前になる。」は座右の銘にふさわしいと思いました。

 
寺田 隆郎さん・・・演題「落語をより深く楽しむための歴史の小ネタ概要」
*落語の歴史に関わる色々な事項を説明された。落語についてあまり知らない私にとって、初めて聞く話、あるいは聞いたことはあっても正確な意味は知らなかったものも多い。たとえばキセルの真ん中の部分をラウといい、それを売ったり、修理して歩いたのが紫檀楼古木という狂歌師で、それが落語の演目名ある、という話など、いろいろ幅広く関連している。落語を本当に分かるようになるためには、歴史の勉強がかかせないのだろう。
*落語について初めて知ることが多く楽しいお話でした。何分適切なコメントはできませんが、個人的には次回落語の上演も期待させて頂ければと思います。残念ながら、英語小話は今回勉強不足で十分理解できませんでしたが、海外で英語落語を上演される日本人の方もいらっしゃるようです。なお、中国にも二人の漫才形式はありますが、一人の落語形式は日本以外にもあるのでしょうか。

11月23日(土)に秋の歴史散歩が開催されます。
今回は旧東海道の藤沢宿を巡りながら、時宗総本山遊行寺(清浄光寺)をじっくりと見学します。
宝物館では遊行寺開山七百年記念特別展「藤沢のおぐり」を開催中です。
詳細は11月3日(土)の例会でご案内します。散策にはよい季節です。皆様のご参加をお待ちしております。