12月7日(土)例会の参加者は87名でした。(会 員 73名・新会員 1名・ゲスト 13名)
例会後の懇親会は40名が参加、令和6年の最後を飾る多数の参加となりました。
街路樹は紅葉(黄葉)のイチョウ並木、例会場に向かう途中の足元はまるで黄色の絨毯、街中が明るく映ります。会場も開港記念会館に戻り、今年度最後の例会も皆様のご協力のもと、無事終了しました。感謝申し上げます。来年も元気に楽しく学びましょう!
新入会員
藤田 実さん
皆様に刺激をいただきながら一緒に勉強していきたいと思っています。
今年もあと3週間余りとなり一年たつのが早く感じられます。
今年度予定した行事もすべて終わり、会員皆さまのご協力のおかげと感謝しています。今年の入会者は16名、退会者は14名とほぼ昨年並みの会員数です。例会参加者は平均して84~5名でこちらも昨年並み。会計は繰越金増で順調に推移しています。会報誌は今号(87号)からカラー化しました。編集の方のご苦労があったことと思います。研究発表は10回30人の方が発表され、内4名は初回発表者です。例会後の懇親会も例会参加者の半数近くが参加され、活発に懇親を深めています。会員の皆様のご協力によりすべて順調に推移していると報告させていただきます。
竹内秀一さん・・・演題「三浦半島の古代東海道」
古代直線官道の古代東海道について、まだ鎌倉から先のルートが明確化されていない。
竹内氏は、文献・古地図等を参考に候補ルートを仮説し検証しています。房総半島の南が上総国、武蔵国と隣接している下総国となっており、都から近い順の上下をつける慣例となっていることから、相模国から房総半島に行くには東京湾を通った傍証となる。次に三浦半島のルートを横断する、3ルートを想定しそれぞれの可能性について検証している。それぞれのルートの、陸路の距離・海路の距離また陸路の高低差等を加味して検証したが、確たる遺跡が発見されていないので、ルート確定に至っていない。今後の発掘による古代東海道の痕跡発見が待たれると纏めている。
三浦半島は開発が進んでいますが、発掘による物証が出ることが望まれます。
木村高久さん・・・演題「弥生時代における金属器の謎について」
弥生時代の指標が「弥生土器」であったが、指標が「水田稲作の開始」と変わった。また、弥生時代中期の時期に金属器が出現している。
このことから、木村氏の私見として現在の弥生時代の前半を「水田稲作時代」、後半を「金属器時代」と発掘遺跡等から区分すべきと提唱しています。確かに弥生文化の特徴として稲作だけではなく、金属器の出現は作業器具として生活に大きな影響を与えたと思います。今後、アマチュア研究家として声を大きく上げて欲しいです
加藤導男さん・・・演題「渋沢栄一翁外伝」
新紙幣の1万円札が発行され渋沢栄一の肖像が図柄となったのを期に渋沢栄一翁の功績について発表がありました。
幼少から論語を学び、幕末にはパリ万博に同行し西洋の資本主義を学びました。
帰国後、今まで学んだ知識をもとに国内の産業発展に尽力し、関わった企業団体は約500社におよび「日本近代資本主義の父」と呼ばれるまでになった。
加藤さんは、勤め時代に栄一翁の孫渋沢一雄さんと接触があり、その裏話も交え説明いただきました。
栄一翁の「営利の追求や富の蓄えも、道理に合致するものでなければならない」とする道徳経済合一主義の教えを改めて、今の経営者に再認識して頂く必要があるのではないでしょうか。
★今年一年、このコーナーでは会員皆さまの声をお届けしました。来年度からは発表後の質問事項と回答、司会者からのコメント等を載せていきたいと思います。感想をお寄せいただいた方々には改めてお礼申し上げます。