撮影:港の見える丘公園
3月1日(土)の例会参加者は87名でした。(会員74名、ゲスト13名)
二次会は40名といつにも増しての参加で大盛況でした。2月末から3月にかけては三寒四温。春めいてきましたがまだまだ寒さがぶり返しますので、皆さんご注意ください。

熊本会長
暖かくなってまいりましたがまだ寒い日もくるようです。十分健康には気を付けてください。
横歴の行事では4月19日に春の歴史散歩、5月25日にバスツアーが予定されています。後程、担当から詳しい説明があると思います。
展示のご案内です。上野の国立科学博物館で特別展「古代DNAー日本人のきた道ー」が3月15日から開催されます。昨年、木村名誉会長が古代史の「弥生時代における金属器の謎について」発表され、説明いただきました。最近の研究により、人骨から遺伝子DNAで縄文から弥生時代の新たな歴史が明らかになってきていて、非常に面白いのではないかと思います。古代史に興味がある方はご覧になられてはいかがでしょうか。
古谷多聞さん・・・演題「忘れられている海軍大将 山梨勝之進」
演題に「忘れられている・・・」とあるように、演者の「山梨勝之進を知っている方」という問いに対して挙手された方は少なかったようです。演者は61年前に面接官としての山梨勝之進にお会いしているそうで、”海軍大将”というイメージではなく”舎監先生”であったと言われました。「歴史とはただ学ぶにあらず 歴史から何を学ぶのかが肝要である」という山梨勝之進の言葉は私たちに歴史の学び方を改めて教えてくれます。資料のみならず実際に人物を見知っている演者の言葉は身にしみて感じられるものがありました。
(質)山梨勝之進が大好きで嬉しい、よくぞ発表してくれました。人となりがよくわかり良かった。昭和天皇と小泉信三とのエピソードはよく聞かれますが、上皇(平成天皇)と山梨勝之進とのエピソードが何かあったら教えてください。
(応)先生は自伝を一つも残していない。参考文献(山梨勝之進先生記念出版委員会、仙台育城寮記念誌編集委員会)にある海上自衛隊や学生寮の先輩方が先生について語ったことで、日本の歴史の実態が分かったのでは。自分のことについていったのは聞いたことがない。息子にも自分のことは語っていないので知らないようです。81歳で始めた講義を立って行われました。すごいことだと思います。その講義をまとめて出したものもあります。唯一残念なことは先生がご自分のことを書いて残していないことです。
山梨勝之進の息子は埼玉大学の名誉教授です。自分のしたことを自分で言うものではない、他人が言ってくれるといわれたそうです。以前、発表された井上成美も仙台の方でしたね。陸軍の長州、海軍の薩摩の藩閥人事ということもありましたね。
下垣有加さん・・・演題「河野一族と『予章記』」
中世史に詳しく、イベント関係の仕事をされているが、人前は好きではないといわれる演者。最近は学習関係での資料を手掛けていて4月に出版されるそうです。中世内乱研究会や関東かまくら御家人倶楽部などに所属しているそうです。対話をしながらの発表で楽しくリラックスしての聴講となりました。
『予章記』とは河野氏について書かれたもので神話伝承から文書(偽文書を含む)文献の引用、創作など混然一体となった歴史叙述書であり、その中から今回は鎌倉時代あたりを中心に取り上げています。戦国期の村上水軍は有名だが鎌倉初期には河野氏が勢力を築いていました。『予章記』のエピソードを紹介しながら、年代など明らかにつじつまが合わない箇所があったり、神話擬きの英雄伝説?みたいな話があったりと大変ユニークな文書です。これらを読み解いていくのは大変だが楽しい時間でもあろうと思います。
特に河野道信については一族の興隆の祖としてかかれ、西国御家人の中でも直接頼朝と主従関係を結び、東国御家人と比肩する地位にいたのは河野道信のみであったといえると話されました。三島明神が色々と絡んでくるのも面白いですね。
叔母が河野一族の後裔に嫁いだのでいとこたちには通字の「通」が名前についている。湯築城の名もよく聞いた。これをきっかけに連絡を取ってみようかと思う。
槙 良生さん・・・演題「イザベラ・バードと明治日本」
主題に入る前にまず歴史大観の視点をどこに置くかということから説明があった。今日は政治家でなく一般人、事件でなく生活、中央でなく地方、これらの明治11年を体感していただこうというのが本日の演者の趣旨です。イザベラの旅行記は妹にあてた手紙のような形式をとっています。日本の当時の生活の様子やイザベラの感想が記録されていてとても貴重な史料であるといえます。イザベラが上陸したのは横浜で今の象の鼻埠頭のあたりです。当時外国の人が日本国内で自由に歩けるのは外国人居留地から10里四方に制限されていましたがイザベラは「内地旅行免状」で東京以北全地域に行くことができました。伊藤鶴吉をお供に日光から新潟に出て日本海側を北海道に向かいます。驚くべきはこの伊藤鶴吉で神奈川三浦の出身で18歳の青年でした。通訳としての英語力だけでなく、日記も英語と日本語でつけていました。また、料理の手配や価格の交渉なども抜群だったようで、その後も望まれて通訳として活躍しました。宿泊では蚤や虱で眠れなかったなど当時の衛生環境はひどいものだったようです。教育については熱心だった、また食事や衣服など日本の生活の様子がよくわかりました。当時の一般庶民は貧しくとも礼儀正しく、教育に熱心な勤勉な人々であるとイザベラが世界に向けて発信してくれていたのは嬉しいことです。
(質)非常に興味深く楽しく聴きました。イザベラ・バードはどういう立場で行ったのか。費用はどうなっていたのか教えてください。また、日本に対してはプラスのイメージを抱いていたようだが、マイナス部分はあったのか。
(応)費用は英国公使館がすべて出している。鶴吉に渡して支払いは鶴吉が行っている。立場は自由に日本国内を歩ける免状、ビザのようなものが出されて日本政府の正式な承認がある。
当時の中国や朝鮮に比べて日本を温かく見守っている。また、日本の人力車夫もイザベラに花を渡したりしており、日英同盟もひっくるめてイギリスの対日観は当時はよかった。教育 もしっかりされている。
日本の生活と文化の調査、キリスト教の布教も含めて公的なお金が出ていたのでは。金谷の歴史館では雅楽の演奏があり日本の雅楽を不協和音の演奏者といっています。東照宮の警護などいろいろな情報がはいった非常に面白い話です。
***横歴日帰りバスツアー参加者募集のご案内***
ー「歓喜院・忍城・さきたま古墳を訪ねる旅」ー

写真歓喜院聖天堂 熊谷市HPページより
実 施 日 令和7年5月25日(日)
集 合 横浜駅東口
午前8時(8時15分出発、時間厳守)
費 用 15,000円(昼食・入館料・保険料他含む)
募集人員 先着45名
*申込は回答はがきで3月28日までに返送下さい。
(人数に達し次第締め切ります。参加不参加にかかわらずご返送下さい)
*詳細は3月例会で配布の「横歴日帰りバスツアー参加者募集のご案内」をご覧ください。
*3月例会時での申し込みが30名です。ご参加希望の方はお早めにはがきをご返送下さい。
◎ 今後の予定
*春の歴史散歩が4月19日(日)に開催されます。詳細は4月5日(土)例会時に配布されるご案内をご覧ください。
*横歴勉強会の古文書講座の日程 第2回 3月22日(土) 第3回 4月12日(土) 第4回 5月11日(日)
*会報誌87号の締め切りは3月末日です。奮ってご投稿ください。
秋に89号が発行されます。特集テーマについてアンケート(締め切り3月21日)が
ホームページの「横歴編集室」コーナーの”3月1日付 編集室のつぶやき10”に掲載さ
れているのでご協力お願いします。
◎ 横歴会員活動情報
昨年一年間HP上での俳句と写真でご協力いただきました髙島治顧問の俳句が三渓園投句箱俳句の「三渓園賞」にご入選しました。
三渓園賞ご入選句 「さざ波の白雲に乗る目髙かな」
(2024年8月の横歴通信に掲載の俳句です。)
夏の真っ青な青空に浮かぶ白雲がまるでメダカのようにかわいらしく映っています。